原稿用紙26枚目

SNSに書くほどではないことをこっそり投稿します。お気軽にご覧下さい!

スーパーロボット魂2021 ~stage terra~に参加した感想

 お久しぶりです!2021年4月25日(日)にZeppTokyoで開催されたスパロボ魂2021の2日目"stage terra"に参加してきました。ありがたいことに2020年2月以来、1年の暗黒期間を経てからありがたいことに数回ライブに参加出来る環境にありましたが、どれも現地会場で参加出来たことへの思いが強すぎてブログに書くのは違うなぁと思っていました。という訳で、気持ちも落ち着いた今、この素晴らしいライブに参加した記念に感想などを記していきたいと思います!

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当日のZeppTokyoの雰囲気。開場時間になってもやはり静かな雰囲気

  私がこのライブに参加したのは2回目です。(もっと言うとANIME JAPAN FES系でも2回目)前回は2019年のSRS2019大阪春の陣でした。2020年もチケットを取っていましたが残念ながら中止となりました…

collapiyo.hatenablog.jp

説明しよう、「スーパーロボット魂」とはロボットアニメ関係の楽曲やゲームスーパーロボット大戦に関係する楽曲が中心に披露される老舗のアニソンライブイベントである。略してSRS!

このご時世のライブとして

  スパロボ魂と言えば、訓練された合いの手・掲げる拳・時には大合唱とノリのいい空間であることが魅力の一つかと思います。一方で、(一時的に)新しいスタイルでのライブイベントが求められている今の世の中です。ここをどう良いように解釈するかがこのイベントを、これからのイベントを楽しむためのポイントになってくると思います。単純な感想ブログではなく、そこも若干考えつつ書いていけたらいいなと思います。(思ってるだけ)

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入場時に必要な問診票兼同意書

出演者とセットリスト

水木一郎堀江美都子影山ヒロノブMIQ遠藤正明樋浦一帆(敬称略)

 

1.鋼の魂(水木、堀江、影山、MIQ
2.不思議CALL ME(MIQ
3.ザ・ヘッドマスターズ(影山)
4.ダルタニアスの歌(堀江)※short
5.宇宙魔神ダイケンゴーの歌(堀江)※short
6.爆闘宣言!ダイガンダー(遠藤)
7.EVERYWHERE YOU GO!!~Burning Ver.(遠藤)
8.ダンバイン とぶ(MIQ
9.MEN OF DESTINY(MIQ
10.ボルテスVの歌(堀江)

~スーパー換気タイム~

11.宇宙の王者!ゴッドマーズ(樋浦)
12.遥かな時を越えて(樋浦)
13.愛の金字塔(樋浦)
14.勇者王誕生!(遠藤)
15.レッツ・ファイナルフュージョン!!(影山、遠藤)
16.STORM(影山、遠藤)
17.鋼の救世主(影山、遠藤)
18.マジンガーエンジェルのうた(堀江)
19.TIME TO COME(MIQ
20.戦士よ、起ち上がれ!(遠藤)
21.HEATS(影山)
22.時を越えて(水木、堀江、影山、MIQ
23.マジンガーZ(全員)
※アンコールなし

 

公演の感想

公演のコンセプト

  今回は初日が"stage universe"、私が参加した2日目が"stage terra"。主に宇宙を守るロボットと主に地球(テラ)を守るロボットで分けられていたようです。面白いですね。それでは本編の感想に入っていきたいと思います。例の如く高まった曲(知ってた曲)を中心に書いていきたいと思います。

待ちに待った開演!まずは第一部

 冒頭に司会のショッカーO野さんからライブの注意事項など。とにかく声を出すことはNGだけどそれ以外は拍手や拳、ライトなどで大いに盛り上がってくれと言った内容でした。普段と違って着席だからライトを腕伸ばしで振られるとしんどいなぁと思いつつも視界にそのような人はいませんでしたし例えいたとしても良しとしましょう。普段あれだけ熱い現場なのですから!

 開幕はいつもの4人で歌う「鋼の魂」から。初めて参加した2019年も同じ曲からスタートでしたが定番なのでしょうか。暗転した会場に拳を掲げる4人が見えます。なんか違う雰囲気というかMIQさんの上ハモが際立つなぁと思いながらサビ前の雄たけびが影山ヒロノブさん。あれ、なんか普段と違う?と思いながらも会場のみなさんと同じように歌詞の「ガンガン」に合わせて拳を突き上げ、「SUPER ROBOT SPIRITS」で👆と盛り上がりました。曲終わりのMCで水木一郎さんから「やっとお会い出来たんですけどご報告」ということで、なんと突然に声帯不全麻痺を患い、声が思うように出ない(特に高音)とのことでした。この鋼の魂も声が出せるところは歌ってという、この状況にも関わらず歌おうとしてくださる気持ちは本当にありがたかったです。とは言え無理は禁物ということで(明確に言及はしていませんが)内容を変更し、他の出演者さんがファミリーとしてサポートするような形で行われるようです。

 次の曲はこの4人の中では新人という大ベテランのMIQさんから「不思議CALL ME」。例によってアニメは見てないけど曲は知ってるシリーズなのですが、幸先の良いスタートでした。(SRSはコアofコアのとんでもないところから選曲しがちなため(褒めてる))

 曲終わりでMIQさんがさっと捌け、別の演者さんが出てきます。あれ、なんか聞いたことあるようなないようなイントロ…と思ったところに影山ヒロノブさんが登場。聞き覚えのあるドラムに「ヘッドオン!」という歌詞。え、えええええええええええええええと叫びそうになりました(叫んでません)がまさかのトランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズから主題歌の「ザ・ヘッドマスターズ」でした。2019年にはビーストウォーズメタルスから魂のエヴォリューションが披露されたので千年のソルジャー辺りが来るかなと思いましたがまさかまさかでした。この辺のアニメは生まれてすらないし全然世代ではないんですけども、中学生の頃にレトロ漫画や昭和のアニメやアニソンに興味を持ったけどお金持ってないしで近所の図書館で借りたCD(テレビアニメスーパーヒストリーVol.30かな)にこの曲が入っててめっちゃ聞いたんですよね。まさかこんなタイミングでライブで出会えるとは思わなくてめっちゃ嬉しかったです。というかこの曲をライブで披露したの何年振りなのでしょうか。

 そこから堀江美都子さんがショートバージョンで2曲披露し、お次は本日最年少の若獅子こと遠藤正明さん。曲は「爆闘宣言!ダイガンダー」。初手に定番曲ではなくこの曲を持ってくるあたり流石だなと思いながら、もう一曲続けてとのことでGET A VICTORY!くるー?と思ったら「すごく懐かしい曲でレコーディング以来数回しか歌ったことないんじゃないかというぐらい懐かしい曲」「今年はスーパーロボット大戦30周年ということでお祝いも込めて」という話がから何の曲か考えてみましたが特に思いつかず。そうこうしているうちに「EVERYWHERE YOU GO!!という曲、聞いてちょうだい」と遠藤さん。えええええええええええええ(2回目)(叫んでません)この曲はスパロボのオリジナルソングのアルバムで死ぬほど聞いてた曲でまさかまさかで笑顔が止まりませんでした。好きな曲を回収出来た意味でも嬉しいし、古の楽曲を今の遠藤正明さんで見ることが出来る喜びもありました。最高です。最後の「立ちむーか↑え↑」のところは本当に痺れました。家に帰ってインターネットで色々検索したところ、この曲を最後に披露した公演としては2006年のスパロボ15周年イベントや2007年の遠藤正明さんの地方公演までは見つけましたのでこの辺以来なのかもしれませんね。

 お次はMIQさん。MIOで19年、MIQで19年という38年周年だそうです。素晴らしい。そんな記念すべきタイミングで当時と変わらぬ力強い歌声を聞けるのは本当に幸せだったなと思います。曲はダンバイン とぶ」以前も聞けた曲ですが、今回は私としては初めてのZ旗hornsのみなさんがいます。管楽器が目立つこの曲を殆ど完璧な生バンドで初めて聞くことが出来たので本当に嬉しかったです。コール全般がNGのなかで「オーラ」をジェスチャーで表現するみなさんに新しさを感じました。続いてガンダム0083「MEN OF DESTINY」。この曲はstage universeの方で披露されていたので聞けなくて残念だなと思っているとまさかの2日目も披露ということで最高でした。

 続いて堀江美都子さん。フィリピンでは国賓級の扱いを受けるという堀江さんが歌うのは同国で大人気のアニメからボルテスVの歌」。歌詞の「5人の仲間」で手を(5)、ボ(1)ル(2)テ(3)ス(4)Vに(5)と歌詞に合わせてカウントしていくのはコールが出来ない中でのコール&レスポンスだなぁと思いました。この曲の後にスーパー換気タイムと称して会場の全面換気のために15分間の換気がありました。

換気明け!第二部

 配信のアーカイブを見ていると、この休憩時間に出演者さんのコメント動画が流れていました。さて、第二部は宇宙からのスタート。この日の公演初見参の樋浦一帆さん。ライブへの出演は3年ぶりだそうです。ゴッドマーズは40年前のアニメだそうで、その頃のアニソンをこうして今もライブで聞くことが出来るなんてなんと素晴らしいことでしょうか。1曲目はもちろん「宇宙の王者!ゴッドマーズ」。40年前の歌を歌ってた方だし…今聞けるだけでもありがたいなぁと低めに構えていた自分をぶん殴りたいほど素晴らしいパフォーマンスでした。歌もダンス(←?!)もきれっきれでめっちゃ楽しかったです。普段はOPとEDを歌って終わりですが本日はもう一曲ということで「遥かな時を越えて」という曲を披露。ゴッドマーズ30周年を記念して10年前に発表された曲をこの日に初披露でした。当然のように知らない曲でしたが各コンテンツの歴史の深さと10年越しに披露されたエモみを感じながら聞きました。かなりいい曲で音源が欲しいのですがどこかで配信しているのでしょうか。最後はEDを歌って終わりでした。

※2021/5追記:「遥かな時を越えて」は各種配信サービスで購入できます。曲目当てで〇万円のBOXは買わなくていいようです。moraで買いました。

 続けて再び遠藤正明さん。曲は勇者王誕生!。流石に親の顔より見た楽曲という感じでしたが、今回は一味違います!コールが出来ないというところです。普段は観客のみんなの声と完成させるこの曲ですしそれが出来ないのは残念なのですが、今回は「心の中でご唱和ください」ということで全て遠ちゃんの歌唱でした。何気にこのご時世だから聞くことが出来た完全歌唱バージョンで非常に嬉しかったです。曲が終わりそこに満足していると「兄さん!」と一言。これまた聞き覚えしかないイントロが。流石に「えっ」と言いそうになりましたが、「レッツ・ファイナルフュージョン!!」でした。確かネット情報ではSRS2015の勇者シリーズ25周年コーナーで披露されて以来披露されていないのですかね?歌詞が擬音語だらけで特殊なこともあって、わざわざこの曲を披露することはないだろうなと諦めながらもSRS2021予習用プレイリストに入れていた自分を褒めてあげたいです。ステージに立つお二方がすごく楽しそうでこちらまで楽しくなりました。サビ前の「バーン」でハイタッチして立ち位置を入れ替わるのと「レッツ・ファイナルフュージョン」で背中を合わせて銃を撃つポーズを取るのが非常に印象に残っています。そこから引き続き、当初は水木一郎さんと影山ヒロノブさんで披露する予定だったJAM Projectの曲から2曲を急遽遠藤正明さんと披露。まずは「STORM」。JAMのライブには全くと言ってもいいほど水木一郎兄貴は来ませんし、この名曲を回収するにはこういうライブに行くしかありません。だから本当を言うと兄貴と長老のコンビで回収出来るのが理想でした。しかし、緊急事態に兄貴が遠ちゃんや長老にバトンを託して歌われるこの曲もまた素晴らしいものだと思いました。いつかオリジナルのSTORMを回収したいので兄貴には無理をせずにゆっくり休んで欲しいです。しかしながら、Z旗hornsのいるSTORMは神of神ですね。生バンドに管楽器は必須かもしれないなと思いました。もう1曲は「鋼の救世主」。兄貴がレギュラーで居た時代の曲ですし、悔しいなぁと思いました。(無理して歌って欲しいという意味ではないですよ)ちなみにこの2人による鋼の救世主はJAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER'S PARTYにて披露されています。だから珍しくないんじゃないかという声も聞こえて来そうですが、この曲に必要なホーン隊がいて、かつ水木一郎兄貴がバトンを託し、兄貴が見守る中でこの2人が歌うのはやっぱりこのライブだけのオンリーワンなものではないかと思いました。

 ここからは兄貴を交えて長めのMCでした。スパロボ魂の前身、「ROBONATION SUPER LIVE」の話が印象的でした。子供がライブハウスに来るわけがないしやめよう…と後ろ向きな声もあった中、兄貴が「今更辞めるわけにはいかない」とステージに立つと観客の大人たちがマジンガーZで大合唱。当時は今以上にオタクという立場に偏見は大きかったと思いますし、そのような静かに生きて来た大人たちにライブハウスに来てもいいんだという場所を作り上げたってことが素敵だなと思います。

 ラストスパートに堀江さん、MIQさん、遠ちゃん、影ちゃんから1曲ずつ。中でも遠藤正明さんの「戦士よ、起ち上がれ!」Z旗horns込みで披露されていることがすごく美しいなと思いました。特に間奏ですよね。アニソンって何気に色んな楽器が必要で、管楽器ってすごいんだなとこのライブを通じて思いました。ソロ歌唱最後は影山ヒロノブさんの「HEATS 2021Ver.」。この夏にアニメで登場するゲッターロボ アークの関連で再録された楽曲です。有観客で披露されるのはここが初めてでしょうか。

 最後に「時を越えて」「マジンガーZを披露して終了でした。マジンガーZの冒頭の雄たけびを影ちゃんがやっているのが珍しくていいなと思いました。このライブの最後の最後の締めくくりは三本締めZの手拍子だけバージョン。「遠ちゃんが("Z"の団扇を)出したときに心の中でご唱和ください」でちょっと笑いそうになりました。ここでライブは終演でした。

ライブに参加して最後に全体の感想

生で見るライブのありがたさとSRSのあり方

  当たり前の感想なんですけど、毎月、すごい時は毎週参加していたライブにこう長らく参加出来なくなって改めて気づくことって多いと思うんです。その1つが生で音を浴びられることがどれだけ幸せなんだということです。ライブの欲求は段階があるなと思います。もちろん頂点は以前のライブです。コールも歓声もルールの中では何でもOK。その次ぐらいに声出し禁止、着席のライブが入るでしょうか。この後に配信ライブ、配信すらないと下がっていきます。まだ未知な部分もあります、ライブ運営側もまだリスクを分散しきれない部分も多かれ少なかれあるでしょう。このご時世に客を入れて開催していただいて本当に感謝しています。

 さて最初にお伝えした通り、会場の歓声が魅力の一つであるSRSの今はどんな感じなのか軽く記録しておきたいと思います。現状会場では、マスク着用・着席指定・歌うのもコールも禁止でそのほかは何でもOK。拍手や手拍子で応援する、拳を掲げる、ライトを使って応援する・・・といった状態です。私としては、少し物足りなさもありながら「全然OK!」でした。先ほど述べた通りに現地で見れるだけで十分ですし、その上で多少ノってもOKですから余裕です。余談ですが、この時代におけるSRSは有料配信視聴(アーカイブあり)も可能です。普段は「興味はあるけどいきなり参加するのは怖いなぁ」と考えている方も気軽にお試しできますし、現地で見たけどアーカイブで見直すこともショッカーO野さんのおっしゃるように歌いなおす(?)ことも可能です。結果論ですが、色んな人が色んな楽しみ方でスパロボ魂に参加出来るという意味ではこれが新しいライブなのかもしれません。

 ショッカーO野さんからは終始「すべてが終わったら何でも出来るから今だけ(接触や飛沫の伴う応援はNG)」「ここだけ大人しく過ごしてほら大丈夫でしょとみんなで言おう」という話がありましたが、本当にその通りだと思います。観客が感じる以上に裏では様々な調整が行われているのだろうと思いますが有観客ライブを用意してくださる運営陣を困らせないように、または自分がライブに行けなくならないように、ライブをまさに目標として日々の生活を健康に過ごして行けたらいいなと思いました。

大御所アーティストの最強のパフォーマンスは生で見なきゃ

 前回も思いましたが、今回も改めて思いました。歌が上手い!表現力が高い!魂を揺さぶられる!と。話は少し変わりますが、このご時世、それもちょっと状況がよろしくない今でもこのライブにどうしても参加したかった理由の1つにJAM Projectドキュメンタリー映画"GET OVER"を見たというのがあります。作中に奥井雅美さんから「今あるものがいつまでもあると思ってはいけない」と言った話があり、その話と世の中の流れを見つめなおした時に「ライブはずっとあるものではない。行ける時に行かなければ、応援する気持ちを伝えなければ」と強く感じました。今回出演されていた方々であれば、きっと10年先もステージに立っているだろうと自信を持って言えますが、やっぱり奥井雅美さんの話が引っ掛かります。ライブは親孝行と同じではないでしょうか。早くから親孝行をしたからと言ってすぐに親が亡くなる思っているのかと言われればそんなことはありませんし、かといって出来る時に親孝行しないと後からどんなに悔やんでも出来ないかもしれません。ライブも同じだと思います。今見ないとだめだという考えはアーティストの皆さんが劣っていくという意味ではなく、行ける時に行くこと、応援できる時に応援することに大いなる意味があるんだということです。とは言えご時勢がご時勢ですし、出来ないことを思いつめずに自分の出来る範囲で応援していこうと思いました。最後にライブへの感情が大きくなりすぎてましたが、この辺で今回の感想はおしまいにしたいと思います。外部に向けたライブオススメ記事というよりはこの時代の自分の感情を記録する意味合いが強くなりましたが、これはこれで大切なことだと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

「追伸」

www.youtube.com

 

私が参加し、今回感想を書いたスパロボ魂2021が ダイジェスト版ですが公式のYoutubeチャンネルにアップされました!十二分に雰囲気は楽しめますのでごご覧ください!興味があれば今度は現地で!配信で!見てもらえたら嬉しいです。

 

 なちゅらる(@clnct)