原稿用紙26枚目

SNSに書くほどではないことをこっそり投稿します。お気軽にご覧下さい!

岬なこ 1st Live Nice to ME to YOU、仲間とのフラスタ制作の道のり

こんばんは。2023年11月11日に開催された岬なこ 1st Live Nice to ME to YOU 埼玉公演は本当に最高でしたね!ライブの感想は落ち着いてから書くとして…今回は知り合い数名で✨みんなでイラストを描いて✨フラスタをお贈りしたのでその記念にブログに書き記したいと思います。

今回贈ったフラスタ

 

 

遡ること8月10日。

この日は岬なこさんの1stライブの当落発表日。いつTwitter(X)が滅んでもいいように用意している身内Discordにてみんなで当選の喜びを分かちあっているところ、個人的に「1stだしお花出したいな」と思いました。1人で出すといい値段するし、他の方の企画に参加するのもいいけどこんなに参加する知り合いがいるなら知り合いで合同で出すと楽しいのでは?と軽い気持ちで以下の内容を送信。

参考

 

意外に食いつきもよく、簡素なもので考えていた私と違って次々といいアイデア飛び交いました。

「色々絵をちりばめるのは?」

「みんなで絵を描こうか」

「朝から夜へのグラデーションみたいな花にして各時間帯の曲のイメージのイラストをその時間帯の段に散りばめてくとか」

「じゃあ時計でいいんじゃない?」

 

何この天才たち?

 

せっかくいいアイデアが出てるし熱いうちに固めておいた方がいい。だらだらしてる間に時間がなくなってクオリティが低下するのはありがちなので早速全体スケジュールとラフを固めることに。

参考

その3日後の作戦会議

会議の中でKotakoさん(@Ko_tako8888)作画
早いて

■みんなで話し合って固まったフラスタのコンセプト

  • デビューアルバムday to YOU好評発売中)は朝起きてから時系列で曲が進んでいくような素敵なアルバム。をイメージしたお花と時計でアルバムを表現したい。
  • このアルバムは全12曲。各トラックをイメージしたイラストを外注ではなくみんなで描きたい

イラストの役割分担~私の場合~

私の担当曲は「75_PM11:30」と「恋のカウント1・2・3」に決まりました。どんなイラストにしようか、考えたことを順に説明していきたいと思います。

75_PM11:30

実際のイラスト

岬なこさんがあくびをして眠りにつく1曲で、次の夢の世界を歌った楽曲への導入でもあると考えました。そこに入れたいのは「楽しそうな表情」です。今回は口角が上がったようなイメージで作画しました。また、このトラックはPM11:30だから当然「夜」ですが、白い布団の中にいる様子はどうしても朝をイメージさせてしまうような気がしました。そう見えないように今回は写真で言う周辺減光のように黒っぽいグラデーションをかけてみました。

その他、衣装は岬なこ1st写真集 なこのとなりの中から引用することで、ソロアーティストデビューまでの個人活動の道のりも感じさせる遊び心を入れたり、morning morningのMusic Videoで岬なこさんが止めた目覚まし時計を転がしてみたり、

FC公式キャラの「にゃこ」も一緒に寝かせて画面が単調にならないようにしました。

恋のカウント1・2・3

実際のイラスト

まずはこの衣装。勘のいい方だとすぐ分かると思いますが・・・。

そう、2023年のバースデーイベントにて岬なこさんが着用していたものから引用しました。恋のカウント1・2・3は歌詞から想像するに夢の世界の曲。ちなみに発売時のインタビューでもそのように語られています。

――そして最後に「恋のカウント 1・2・3」がボーナストラックのように入っていますけど、これは眠って、夢の中という解釈で合っていますかね。

岬 そうです!夢の中なんです!夢の中って、自分じゃない自分になれるじゃないですか。(以下略)

待望のアーティストデビュー!デビューアルバム『day to YOU』に込めた想いを、岬なこがたっぷり語る – リスアニ! – アニソン・アニメ音楽のポータルサイト

そんな訳で「岬なこさんの夢、理想、やりたいこと」等々、考えを巡らせました。

 

そう言えばバースデーイベントの質問コーナーで・・・。

 

「一年後どんな自分になっていたいか」と言う質問に「芯があって強くてかっこいい大人のレディになりたい」とお答えになっていたのを思い出しました。その他にも自分へのご褒美に大人の女性のイメージだからと香水を購入したお話もされていました。以上から、夢の中の世界として大人っぽい岬なこさんを描けたら素敵じゃないかと考え、それらを取り入れた結果今回のイラストになりました。一度は違う衣装で違うポーズで描いていましたが、スケジュールが厳しい中で書き直した甲斐があったと思います。

没にしたイラスト

全体調整のお話

「1stライブにフラスタを出すからには」とお絵かき経験が0に近い知り合いも個別に熱心に質問してくれるもので、内部締切でどんどんいい絵が上がってきました。そんな中で賛同者名ボードどうするの?お祝い札は?と言った疑問が浮上。元々フラスタ出したくね?と無責任に発言してたことと、普段そんな感じの調整のお仕事をやっていることもあって「私がやりましょう」と手を挙げました。

お祝い札

こういう進め方に迷った時に最初の打ち合わせで早々にコンセプトを固めたことが活きてきます。「そうだ、時計がモチーフであることがちゃんと伝わるようにしないと」・・・みたいなことを考えながら中心になってお花屋との調整を進めていた方が提案したおしゃれな時計の針を落とし込み、全体の色は岬なこさんが好きな黄色、それもグッズ情報の画像で使われていた黄色を参考に「この公演らしいイメージ」を表現しました。

カットライン作成前のデータ

当初ラフで提示したデザインでは「文字が目立ちにくいのでは?」と言った意見も頂き、視認性の向上に努めました。大前提としてフラスタは「お祝い」であることから鮮やかな赤色で一番目立たせました。次に自分たちも写真で振り返った時に「この公演で出したな~」と感じられるように公演名もそこそこ目立たせたいと考え、黄色の補色*1の青紫系から少しずらして1stライブと言うことで朝っぽいイメージ、そしてデビューアルバムで一番初めに配信されたソラトレイトをイメージした水色寄りの淡い青色としました。「YOU」のOの部分は参加者からアイデアを頂いてライブのロゴを参考に顔を描きました。最後に宛名はフラスタはお祝いであることの大前提。大きくはっきりくっきりと配置しました。

当初は文字などを別パーツにして組み立てて立体感が出せないか?と言うアイデアもありましたが、一度自宅に送ってより精度高く削り出して接着したものを花屋に送るなど知り合いの有識者が手間・納期的に苦戦していたのを知っていたので今回は1枚ものでデザインしました。せっかくいいものが出来つつあるので"進行を間違えてお花が間に合わなかった"は許されません。安全側で行きましたが見やすさの面では結果的に良かったと思っています。

賛同者名プレート

実際のボード

本をイメージしたボードにしたいことは最初から決まっていましたが、実際に形にするとなると難しいものです。今回のフラスタの拘りポイントは「デビューアルバムday to YOUの楽曲をモチーフにしたイラストを配置しているところ」「それらを数人がかりで描いているところ」だと個人的に思っておりました。それをネームボードの中でアピールする方法はないかと考え、「本の目次風に並べるのはどうか?」と提案しました。ラフを提示したところ参加者からの反応も良くて方向性は確定。ここにも小ネタを入れたいと思い、morning morningのMusic Videoの中で岬なこさんが開いている書籍をイメージして作ってみました。

目次についても色んな本をみて、違和感のないようにデザインしました。見ていくうちに「第●章」みたいな目次の区切り方もあるなと気づき、1stライブの今回らしく始まりの第1章としてみました。文字はデザイン性を高めすぎて読みにくいと話にならないので、ネームボードの役割はきっちり果たせるフォント、サイズ感で配置しました。

こちらも本当であればパネルを組み合わせて立体的にしたいところですが、様々なリスクを回避して一枚ものでデザインしています。その中で、影の付け方や文字のパースで本の質感や立体感が出るように工夫しています。紐のしおりもその一つです。是非細部を拡大して楽しんでもらえばと思います。

全体の調整

最初に大ラフが決まってはいましたが、ここから先は各パネルのサイズをどうするか、配置をどうするかなど最終調整を行う必要があります。パネルの発注を間違えれば、せっかくの素敵なイラストが活かされませんし、フラスタのコンセプトも伝わらなくなってしまいます。その上、お花屋さんとのコミュニケーションが上手くいかずに思っていた花が出来上がらないと言ったリスクもあります。特に今回は多数のパネルを組み合わせて制作するフラスタ。全体バランスのミスは許されません。ここを丁寧に詰めていくために活用させていただいたのが・・・

 

【フラスタデザインシート5種】あれ?イメージと違うって経験のある方へ | フラスタ 楽屋花 はなしごと

 

こちらのページで公開されている定規つきのデザインシート。例えば「メインパネルは自分の机の半分くらいかな?」とか「目線の先にこのパネルがあるといいな」みたいなバランス調整を定規に従って配置するとお互いに分かりやすいと思います。今回はこんな感じ…。

注文のイメージ

レギュレーションの話はリンクをお花さんに送り付けて読んでもらうのも一つですが、実際お花屋さんは印刷したこう言ったシートを傍らに作業を行うみたいなので、このシートに全て落とし込むとすれ違いがなくていいのではないかと思います。

完成

ダイスケあれを見てみろ!!
えええ!!!!!!

 

 

ライブの前日に搬入報告画像が届きました。失敗してみんなのお祝いの気持ちを無下にする結末を迎えなくてよかったという安堵、そもそもラフ以上の完成度で仕上げてくれたお花屋さんへの感謝、仲間への感謝・・・・画像報告だけで目頭が熱くなりました。

 

その後ライブ会場に到着して実物とご対面

実際のフラスタのお写真

この規模のフラスタを10人以下の規模感でみんなでイラストを描いて出せたことがフラスタの個性になっていて素晴らしすぎて、ライブ前に感動。みんなが岬なこさんの1stライブを応援する気持ちがこのフラスタを実現させたという事実もまたグッとくるし出せてよかったなと思います。

そして、たくさんの方が写真に収めてくれて、人によってはコンセプトを評価してくれていて本当にありがたいし実現出来てよかったなと思います。聞き耳を立てていると「これ各曲のイラストになってるんだ」とかそんな話も聞こえてきたりして、伝わるように頑張った側としてはみんなの思いを形に出来てよかったなと改めて安心しました。

人が少ないタイミングで記念撮影

 

また、今回拙いラフから素敵なお花を作成していただいたのはプリティフライ様(@prettylife2006)です。制作メモとして記しておきたいと思います。

スタンドフラワーや楽屋花、お花のギフトはさいたま市の花専門店|PrettyFly

 

岬なこさんのライブの下、大人9人が協力して1つのものを作り上げたところに学生時代の文化祭のような楽しさや難しさを感じられていい刺激になりました。そんな感じで、1stライブ前に知り合いとの絆がもっと深まるいい思い出が出来たなというお話でした。ライブの感想はまた後程!

 

それでは。

 

なちゅらる(@clnct

 

Special Thanks to illustrators.

→コンセプトの基礎となるアイデア出し、業者との調整等本当にありがとう。絵柄可愛いしこれで定着させなさい。終盤はあれこれ共に悩みましたがお互いにお疲れ様でした!

 

→最初のラフがあったおかげで終盤一気に進みました。天才。これがきっかけで仲が深まったような気がします。3枚も描いてくれてありがとう!

 

→お絵かきソフトどうやって使うの?絵ってどうやって取り込むの?とか質問してた人が描く絵じゃないだろ!!!!!!!!!!めちゃくちゃ上手いので日々もっと描いてください。あとサイン入りチェキ羨ましい。

 

→よく質問してくれて嬉しかった!絵柄を生かしつつ改善提案したらすぐに取り入れてくれて天才かとなりました。デフォルメセンスあるので君も日々もっと描きなさい(神)

 

→ピンチヒッターながらよくやってくれたと思います。裏で色んな人にアドバイスを貰っていたと伺っていて、その姿勢はすごく偉いなと思います。ご自身主催のフラスタをご自身の絵が飾る日を楽しみにしています!

 

→飲み会で大暴れする人とは思えないほど絵が可愛い。上に立つとスケジュールが不安なのでレスポンスの早さは非常にありがたかったです。

 

→ちゃんと知り合いからアドバイスを貰って時間をかけて描いていったのがよく伝わりました。その心構えが嬉しいです。今回でかなり仲良くなれた気がするのでこれからもどうぞよろしく!

 

→75_PM11:30にトラック番号付けたら数字多くなるからごちゃごちゃするし外すか~と思ったら恋のカウントの方を外し忘れたのはこの男~~~~~~~~~~~

 

おわり。

*1:お互いを引き立たせる色