原稿用紙26枚目

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第7回シンデレラガール総選挙総括

 お久しぶりです。今回はイベントでもライブでもないですが、例によってTwitterで細々書くよりは一気に書いて発散させたい」「今、感じていることを後で見返す用」で書かせていただきますが、読んでいただけたら嬉しいです。

(最終結果踏まえると内容に神経使ってめんどくさいのでそれまでになんとか形に)

 

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はじめに

 さて、2018/4/10から始まった今回の総選挙も5/10 18:59を以って終了しました。「ただ自分が応援するだけ」「周りにおすすめする」「イラストを描いて宣伝する」…まだまだ書ききれないほどの人それぞれの関わり方が見られて楽しい1か月間でした。私は「浅利七海」というお魚系アイドルを目指す青森出身の14歳のアイドルと「的場梨沙」という癖の強いもののプロ意識が人一倍高く努力家な一面が素敵なアイドルを中心に投票してきました。結果はどうなんですかね。

 今回私は歴代の総選挙の中で多分初めて無銭投票券を取りきるほど一生懸命に取り組みました。そんな中で「ここが大切だな」「これいいな」という気づきがいくつか見えてきたので、感想も織り混ぜながら次回の総選挙への備忘録としてここに記していきたいと思います。

 

どこから語りましょうか。やはり総選挙の時系列ですよね。

 

総選挙開催の発表と懸念

 例年通りの時期に開催。しかし、今回は例年と違う点がありました。それは「スターライトステージ」にも投票券が与えられること。これは確実に番狂わせの要素となることが想像出来ました。というのも、今まではモバマスをプレイしないと投票できない上に、このゲームは正直言って初心者には優しくない黎明期のソシャゲ。半ばムラ社会のようにファン層が固まっていたゲームからしか投票できなかった総選挙がデレステからも投票出来るようになるというのは一つのターニングポイントだったとも言えるでしょう。

 

モバマスのアクティブユーザー数がおおよそ7万人でデレステがおおよそ40万人(要出典)と、プレイヤー数はデレステの方が多いものの、第7回総選挙は全期間を通して獲得できる無銭票は

モバマス:514票

デレステ:95票

(※無銭票とはログインボーナスやイベントのptで貰える票のことを指す)

だったので、アクティブ数を考慮するとゲーム間での票の格差は少ないのかなと思います。

 

しかし、プレイしている層には大きな相違点があると私は考えています。詳しく言及はいたしませんが。もちろん、そういう新規プレイヤーがいるからこそコンテンツが長生きしている事実もありますし、いずれはデレステからも平等に投票出来る環境になるのは当然のことです。

 

ところが気になるのがゲーム内の総選挙の告知方法

 

モバマス

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こちらはおおよそいつも通り。CDデビュー(声無しの場合はCVも追加)の話もきちんと触れられています。

 

デレステ

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ポップアップの通知の中にはCDデビューの件や声が付く可能性の話に触れられていませんでした。説明の軸は「好きなアイドルに投票しよう」。

 

ミスなのか運営がそういうつもりなのかは分かりません。しかし今回の総選挙、良いように言うと「久しぶりの本来の人気投票」、悪いように言うならば「声付きアイドルがランキングを独占してしまう可能性が高い」と私は思いました。デレステPの中でも声が付くことを知らなかった人がいると話題になっていましたが、ことをきちんと伝えてもらわないとフェアではないのでは。デレステPだって応援する声無しアイドルはいるでしょうし、そのことを知っていたら投票方針を変えた人がいるかもしれません。ただでさえデレステはゲームの性質上ボイス有りのアイドルの方が注目されやすい環境なのですから。いずれにせよ、「声無し組」には厳しい戦いになることが予想されました。

 

総選挙に求めるもの

 総選挙に対しては人それぞれ色んな思いや戦い方があると思います。例えば「何があっても担当にしか投票しない」や「場合によっては担当以外にも投票する」、他には「担当には全く投票しない」など…。私は完全に一番最後の人間です。気になっているのは事実なので、もしかしたら担当と名乗ってもいいかも知れませんが、私が投票する理由はボイスが欲しいからであって担当だからではありません。「総選挙はそもそもそんな場じゃない」という議論はたびたび見かけますし、全くその通りだと思います。しかし、現・声無しをCV付きのアイドルに持って行くには運営に推されるか今回のような総選挙で上位に入れるしかありません。運営に推される為にも応援するファンがいることを運営に見せつけなければなりません。だからこそ、総選挙が頑張りどころだと強く思います。

 ところでどうしてボイスが欲しいのかと言う話もしておきます。それは明らかに「展開の格差」を感じているのが要因の1つとしてあります。歌にしてもアニメにしてもデレステにしても、日々の展開で声があるかないかで注目のされ方に違いを感じています。ゲームを始めたての頃は特に声があるとかないとか気にしてなかった気がしますが、今となってはソロCDデビューしたりユニット曲が与えられたり…周りのアイドルにボイスが付いていく中で、気になったアイドルの声すら聞けないというのはちょっぴり悲しいです。詳しい話はまた機会のある時に出来たらと思ってます。

 そう言う訳で、シンデレラガール総選挙で声無しのチャンスがどんどん無くなっていく現状には少し残念に思います。シンデレラガール総選挙とボイス総選挙を別に開催してくれたらこんな悩みは無くなるんですけどね。

 ついでに言うと、中間発表の結果を見て本音では「あーやっぱりな」と思ってしまいました。おおよそ心配した通り。この結果が悪いとか誰が誰に投票したから良いとか悪いとか言う話ではなく、自分の求める総選挙とはかけ離れつつあるなと実感しました。

 そんな中でも中間発表に入るほど健闘していたアイドルも数名いました。まさに希望の光と言ったところでしょうか。決まったものは仕方ない。落ち込んでいても話は進みません。次回からは浮動票の多そうなデレステ界隈を狙い打ちするような何かを用意したい。まあ、そんなネガティブな話はさておき総選挙中の話です。

 

 票数を稼ぐ時に大切になってくると思ったポイント

 やはり「新規層の獲得」です。当然のことを書きましたが、これは今回の総選挙で改めて痛感しました。新規層と言っても必ずしもそのアイドルの固定ファンを増やす必要はないと思っています。言い換えるならば「今まで投票していなかった人に投票してもらう」でしょうか。既存のファンの多さはアイドルのポテンシャルではあるものの、その数だけで勝負するにはあまりに苦しいと感じます。それだけで1位のシンデレラガールにすることは難しいし、今まで圏外だったアイドルを圏内に押し上げることは殆ど困難だと言えるでしょう。では、どうすれば良かったのか?どのような取り組みが良いと感じたのかという議論に入りたいと思います。

 

短期的に新規票を集める取り組み

 これは私が見た中で「これいいな」というのが3つほどありました。順番に分析していきます。

①一斉投票

 色んなアイドルで同様の取り組みが見られましたが、元々はミリオンライブシアターデイズのTB投票でよく見られた手法です。こちらはリアルタイム集計ということで「盛り上がりの可視化」が可能でした。票を集中させることでそのアイドルがあたかも短時間に○百票、○千票も入るような注目されているアイドルであるかのように見せつけることが出来るという戦法だったと思います。「それがどうした?中間集計しか出ないシンデレラガール総選挙でやっても意味ないのでは?」と感じる方もいると思いますが、私には前述の「新規層獲得」の手段としてはとても良いやり方だと思いました。

 心理学には人間の欲求を5段階で階層化した「欲求段階説」というものがあり、初歩は生命維持に関わる本能的な欲求から始まり、それらが満たされると徐々に上の欲求を欲するという感じのものです。その中にある「社会的欲求」「承認欲求」というのがまさにこれに当てはまるのではないでしょうか。前者は平たく言うならば「孤独や仲間外れに不安を感じる」といったところで、今回の総選挙に当てはめると、「一斉投票の盛り上がりに自分も参加したい。その輪に混じりたい。」という欲求に忠実な行動です。こういう心理で投票する人は結構いたように思えます。後者は言い換えるなら「他者から自分の行動/自分自身を認められたい」というイメージでしょうか。同様に総選挙で考えると、「確実に票が求められているところに投票する」「一斉投票でみんなが注目している場面で投票する」または「投票することでもらえる"いいね"が嬉しい」等々、様々に表現出来るでしょう。両者はネガティブなイメージで捉えられがちですが、人間は誰しも認められたいし認められると嬉しいものです。私は他者に迷惑さえかけなければこういう欲求は何も悪くないと思います。以上の理由から非常に効果的な手法だと感じました。実際効果があったかどうかは運営にしか分かりませんけどね。

ただし、この方法も難点があります。開催期間が長すぎると一斉投票感がなくなるところです。もう一つは、そもそも一斉投票に参加してくれる人がいなければ始まらないところです。盛り上がっているからこそ人が寄ってくると思うので、参加者0人になってしまうと人は寄ってきませんしみんなのモチベーションも下がります。ここら辺の問題が解消できればいい攻め方だと思います。

 

中野有香#真ん中野ここを押忍

 これはTwitterでたまたま見つけた企画?取り組み?ですが、すごく興味深いと思いました。一応解説すると、投票画面でアイドルを「キャラクター順」でソートすると下図のような並びで表示されます。まさに真ん中の中野(友香)を押す(押忍)だけという。一本取られましたね。

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私はこういうキャッチーさが新規層獲得の決め手になると思っているので、上手くまとめられたこのタグにも感動いたしました。「よく分からないけど面白そうだから投票してみよう!」って人絶対いますよ。先ほどデレステ勢の票が大事という話をしましたが、そういう人向けにまずはアイドルを見てもらう手段としては100点満点でしょう。

 

 

番外編

 よその話ばっかりではあれなので自分の周りの話もしておきます。ここは「#浅利七海に投票すると無料10連でSSRが出るジンクス」でしょうか。この浅利七海教が開宗される前辺りから新規層の獲得の仕方に悩み始めていたので、この宣伝文句にはひざを打ってしまいました。丁度モバマスでもデレステでも無償10連が出来る期間だったこともあり、願掛け程度で投票してくれる新規層が現れてくれればなと思いながらサーチをかけていました。結果は今まで以上に見なかった人からの投票が見受けられました(数字のデータがなくて申し訳ないです)。とは言え、このやり方は少し失敗でもありました。ここからは問題点について議論していきたいと思います。

 

宣伝の時に気を付けたいこと

 日々の活動から総選挙期間に関することまで。今度読み返す自分向けの項目で3つ挙げたいと思います。

 

宣伝ツイートの話

①総選挙までに"普段投票してくれる人"を増やす地道な取り組み(長期目標:担当Pを増やす)

②総選挙期間中は"投票するつもりがない人"から票を集める取り組み(短期目標:担当外から票を集める)

と、2種類あると思います。

総選挙期間だけ頑張って宣伝してもあまり効果的に思えませんでした。日頃は地道な宣伝活動、総選挙期間は短期的に票を集める仕組みを今のうちに考えないだめですね。

 

見る側の気持ちになる

 これは当たり前の話ですが、結構白熱しちゃうと忘れがち。具体的には「RTのしすぎに注意」です。どうにか担当や応援するアイドルを見てほしいとサーチ&RTに熱が入ることもしばしばあります。しかし、興味を持ってない人間からすれば「しつこい」「このアイドルはもう見たくない」となってむしろ逆効果です。「よく見るし投票してみようかな」という方もいますし万人受けする宣伝に拘る必要はないかもしれませんけど注意したいです。

 

アイドルが良く思われないやり方は避ける

 先ほどの七海のジンクスの話に近いです。「出たらいいな」程度で投票してくれる分には本当にありがたいんですが、お目当てのSSRががっかり…中にはSSRが出なかった怒りを七海に向けるという人も見かけてしまいました。別に内部のデータを操作するわけではないので確率は変わらないとか身も蓋もないことを言いたくなりますが、やはりアイドルへの批判は避けたいです。一人のネガティブ発言って結構すぐに広まったり人の記憶に残ったりするものですしね。

 ネタに走るリスクについても同様のことを考えています。上手く軌道に乗れば新規層の大量獲得にも繋がりますが、一方で昔からの担当Pが難色を示したり、お笑いチックなアプローチに嫌悪感を覚える人も少なくありません。上手く使い分けが出来たらベストなんですけど、その加減は難しいです。

 

しかしながら、守りに回り続けても状況は何も変わりませんし、多少の犠牲は仕方ない部分もあるのでしょう。

 

 

おわりにシンデレラガールズ全般に関して

 書きたかったことを書き終わったらもう気力がなくなったし何が言いたかったのかよく分からなくなったのでこの辺で〆ということにさせていただきます。ここ最近はデレステも含めてシンデレラガールズというコンテンツのマンネリ化が顕著になりつつあるように思えます。あのデレステの中でもアクティブ数の減少が見られるようになりましたしね。そんな中で、デレステ内のファンを逃さないやり方としてデレステでの投票を可能にしたのは良い転換だったと確信しています。

 

ある群衆に関する人の出入りはしばしば下図のような蛇口の水とバケツで例えられることがあります。

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①新規流入(例えばアニメ化、スマホゲーム化…)

②既存のファン

③何かしらの理由でファンでなくなる人

 

「水を一定状態に保つにするにはどうすればいいか」

当然③がほぼ0にすれば水位を維持することは出来ますが、①がなければ②のファン層が固定化されてしまいます。ソシャゲにありがちなムラ社会化です。だから、①で新規が入ってきつつ③から出ていく穴の小さいコンテンツになってくれたら嬉しいなと思います。①に関しては言わずもがな、シンデレラのバケツで言うとデレアニだったりデレステだったり、デレステのバケツで言うと中居くんとか?…更にはまだファンには知らない新たな展開が用意されているかもしれませんね。問題は③で、いかにファンを逃さないかという部分が重要だと感じます。運営でも何でもないので正解は分かりませんけど。まあ、常にバケツの水が新鮮でかつ枯渇しないようなコンテンツになってくれるのが理想だななんて考えています。もちろん机上の空論ですが。

 

最後になりましたが、総選挙お疲れ様でした。新しい知り合いが増えたり楽しい一か月間でした。まだ開催されるか分からないけど次の総選挙ではもっといい役回りが出来るように頑張って行きたいです。

 

ここまで辿り着いた方がいたならば、こんなつまらない文章を読んでくださりありがとうございました。

 

 

※この記事の初出はこちらです。

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