原稿用紙26枚目

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人類総ラブライバー化計画に巻き込まれたのでラブライブ!サンシャイン!!1期を見ました

 こんにちは。もはや見てない方が謎だしラブライブ!サンシャイン!!を見ることにしました。せっかくなので簡単に感想を。



そもそも

 初代のμ's、虹ヶ咲、スーパースター!!と触れていてなんでサンシャイン!!を見てなかったのかと言うと、これはリアタイするタイミングを逃したからですかね(婉曲表現)。そこから数年経った虹はラブライブ!と関係なく単純に面白いアニメとして見ていましたし、虹があってスーパースター!!は今動き始めの作品だし見るかって感じで見ましたが、サンシャイン!!は2016年の作品と言うことで大分前だしいいかなと…。でもあえてそこだけ見てないのもあれだし見ようかなと。

 さて、だらだらと関係のない話をしても仕方ないので本編。当然1期の内容に触れて書いていきますのでこれから楽しもうという方はご注意を

 

バンナムフェス時点でまだ何も知らない私

 

1話から順に、たまに飛んだりしながら感想を

 この作品は、主人公の高海千歌がスクールアイドルμ'sに憧れて「スクールアイドル部」を立ち上げようとするところから物語は始まります。ラブライブ!という大会がある以上、各作品は繋がっているのでしょうけど明確に「μ's」という存在に言及した作品は新しいなと思いました。履修順の弊害がもろに出ている感想ですが。

 そういう訳もあって1話にしていきなりスタダことSTART:DASH!!が流れたりと絶叫ポイント多めですね。

 

ラブライブ!はやっぱり第3話

 千歌と幼馴染の渡辺曜も加わった辺りでμ'sの所属校だった音ノ木坂学院桜内梨子が登場し、アニメのように都合よく浦の星女学院に転入してきます。音ノ木坂出身ならどっかでその設定が生きるのかなと思いながら見ていましたが、13話見た今となっては12話で音ノ木坂を訪れるエピソードで「μ'sは何も残していかなかった」という話が出てくるので逆にこのデカい設定を敢えて活かさなかったのが正解だなぁと感心しました。

 2話では生徒会長が実はめっちゃスクールアイドルに詳しいところや千歌がμ'sに大きな憧れを抱き、何をするにしても「μ'sはどうしていたか」で判断しようとするところが結構後々効いてくるのでここもよく考えられているなと思いました。

 そんな構成の上手さを特に感じたのが3話です。3話の要点を箇条書きでまとめるとこんな感じでしょうか。

  • スクールアイドル部が結成されようとしている噂などを聞きつけて小原鞠莉が理事長として浦の星女学院へ。
  • 体育館を満員にしたら部員が5人未満でも部として承認する(全校生徒だけでは埋まらない)。
  • 海岸に書かれていた「Aqours」をグループ名に。
  • 宣伝が実を結び、地元の人たちが駆けつけて大成功。

 この辺りが、6話ぐらいから描かれ始める「統廃合」の話や「元々スクールアイドルをやっていた3年生」の話に絡んできます。いずれの話題もAqoursとは切っても切れないものだと思います。その流れで言うと6話も重要な回だったと思います。PV作りを通じて「このまちに住む人」の大切さに気付いたこともこの作品のポイントだと思いますし、6話のED「ユメ語るよりユメ歌おう」が3年生組による歌唱だったことも、後から考えると9話未熟DREAMERへ続く3年生の物語への導入だったように思えます。

 未熟DREAMER(曲)の話なんですけど!!!!恐らく3年生が2年前に花火大会で歌うはずだった歌を9人初めてそろったタイミングで歌うの素晴らしくないですか?歌詞もよくて、個人的に4話のルビィと花丸の回が好きなので

故にすれ違って 離れて
しまったことが
悲しかったの ずっと
気になってた

ここをダイヤ、ルビィ、花丸で歌うのがめっちゃいいなってなりました。この曲はどこを取ってもパート分けがキャラクターやストーリーにピッタリで素晴らしいのですが、「やっとひとつになれそうな僕たちだから」を3年生が歌って「本音ぶつけあうとこからはじめよう」を残る6人が歌うのが特にいいなと思いました。

 え、ちょっと待ってください、この前のラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock ‘n’ Roll TOUR~<WINDY STAGE>Day1未熟DREAMERを3年生組で歌ったのってとんでもないことをしてませんか????やっぱりライブは作品に詳しい人が作った方がいいんですよね。

 それにしても黒澤ダイヤが最後に加入するタイミングの曲で「和」を前面に押し出したステージなのもまたいい演出だなと思いました。

 

 黒澤ダイヤが入ったことで改めて考えると、3話で一応は成功した3人へのきつい一言も8話で「いつかこうなると思っていたから」にそんな態度を取っていた理由が分かり、だからあんな感じだったのかと納得でしたが、思い込みでスクールアイドルに反対して和解即センターに立つ葉月恋は?……。いやスーパースター!!8話とWish Songは最強なんで冗談ですけどね。

 

11話 「友情ヨーソロー」完全神回

 9話で大きな話がひと段落し、10話でほのぼの系サービス回?と思わせながらも「梨子」のラブライブ!予選かピアノコンクールか決断にフォーカスする意味の大きな回を挟み、11話という佳境に入ります。11話は不在の桜内梨子の代わりを渡辺曜が務めることを契機に「千歌と曜」の話に。ここで描かれた大好きな友達を思うが故のすれ違いは2年前に3年生が起こしてしまったすれ違いを感じさせますが、9話を経た鞠莉から曜への「なら本音でぶつかった方がいいよ」というセリフや千歌のきちんと曜の方を向いていたからこその「曜ちゃんずっと気にしてたっぽかったから。いてもたってもいられなくて」というセリフには思わずグッと来ましたね。

 こうして見ると千歌のリーダー適正というか主人公としての強さが現れたエピソードだと思いました。元はと言えば千歌がいたから3年生が再びスクールアイドルとして結びついたと思いますし、9話から11話への流れすごくいいですね。11話の最後に同じアイテムを身につけて、同じタイミングで手を重ねて円陣を組む。離れていても一つなんだというメンバーの思いを最高の形で表現した「想いよひとつになれ」は素晴らしい楽曲です!ここまでの3年生の話、曜ちゃんのもやもやを晴らしたこと、千歌にとってスクールアイドルで「輝く」ことの意味をメンバーが再認識した次回、アイドルサンシャイン1期で一番キーとなる12話を迎えるのも非常によく考えられた作品だなと思います。ちなみに私は1期全13話の中では11話が一番好きです。

 

12話が一つの区切り、そして次はつながる13話

 11話で一回り大きくなって見えた千歌が、12話にして「μ'sと自分たち」に向き合うことになります。Saint Snowとの再会や音ノ木坂への聖地巡礼を経てこんな境地に達します。

─μ'sのすごいところって、きっと何もないところをなにもないばしょを思いっきり走ったところ。みんなの夢を叶えるために。自由に、真っ直ぐに。だから飛べたんだ!μ'sみたいに輝くってことはμ'sの背中を追いかけることじゃない。自由に走るってことなんじゃないかな!

終盤にラブライブ!2期の「どんなときもずっと」の映像を思わせるように白い羽根を掴むシーンも非常によかったです。大好きなμ'sのキラキラに憧れて、穂乃果のようなリーダーになろうとして、μ'sならどうしたか背中を追おうとしてきた千歌が、「0を1にしたい」という目標を持ち、最後には憧れていたμ'sのポスターを剥がした跡が映ってEDに入ります。絶叫。素晴らしいです。世界に一つしかないグループ「Aqours」として新たな第一歩を歩み始めた象徴的な表現だと思いました。

 よくよく考えると3話にしてμ'sの真似事ではなく、内浦という地域やそこに住む人びとみたいなAqoursにしかない良さが描かれていたんですよね。"この子たちなら人々を共感させられる"とか、恐らく理事長として戻って来た小原鞠莉もそこまで見通していたんじゃないかとすら思います。やっぱり3話なんですよね。1話でSTART:DASH!!が流れたことも偶然じゃなくてきっと制作側は意識していたでしょと思えてきます。

 伏線回収とか逆に安っぽく感じるから言いたくないんですが、伝説のスクールアイドルたちに憧れて現実を突きつけられながらも自分たちらしさを見つけて一歩を踏み出す。そんな素晴らしい全13話のアニメだったと思います。

 そして東海地区大会で披露される「MIRAI TICKET」完全神曲MIRAI TICKETの歌詞めっちゃいいですね。1期の集大成って感じで。Aqoursの挿入歌どれもミュージカルみたいに物語に必要不可欠だから良すぎますね。

 最後に2期がある前提のような終わり方をしてしまったのが少し残念でもあり次への楽しみでもあるかなぁと思いました。

 

 知り合いが揃いも揃って「サンシャインは別に見なくてもいい」というからどんな作品なのだろうと思っていたらかなりいいじゃんということで柄にもなくネタなしで大真面目に長文を書いてしまいましたので、アニメ見ながらメモってたのに使わなかったメモを放流して終わりたいと思います。

 

 

 

 

 

読んでくれてありがとうございました。ちなみに渡辺曜黒澤ルビィ松浦果南の順に好きです。以上。